ネタバレあり
「刀鍛冶の里」で激闘の末、あと少しというところまで上弦の肆・半天狗(じょうげんのし・はんてんぐ)を追い詰めた炭治郎たちですが、間もなく夜明けが訪れます。
しかしその近くには鬼の禰豆子が太陽の光を浴び、皮膚が次第に焼けてただれていきます。陽光を背に禰豆子を守るか、人間を守るか、決断を迫られる炭治郎。
そんな中、禰豆子は強い覚悟でもって自らの力で太陽を克服します。太陽を克服した唯一の鬼となった禰豆子。
禰豆子が太陽を克服できたのはなぜか?!その真相を詳しく見ていきましょう!!
- 禰豆子が太陽を克服した理由
- 鬼としての本能
- 禰豆子の人間を守ろうとする覚悟
- 禰豆子が太陽から逃げなかった本当の理由
【この記事を書いた人】
・年齢1ケタの頃から30年以上マンガを愛する2児ママ。
・電子コミック歴6年(学生時代も入れると10年)
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禰豆子が太陽を克服するまでのあらすじ
分裂する鬼の半天狗に対して、恋柱・甘露寺蜜璃が憎珀天と応戦、炭治郎・禰豆子・不死川玄弥の3人は逃げ回る本体を追いかける、という展開でした。
そんな中、炭治郎が本体の頸を切ることに成功します。
しかし喜びも束の間、頸を切ったはずの半天狗は自らの頭部を置き去りに走り続け、人間を襲おうとしています。実は炭治郎が切ったのは本体ではなく、これもまた分裂体だったのです。
出展:鬼滅の刃15巻126話
炭治郎は、「半天狗を倒し人を守るか」「禰豆子を太陽から守るか」どちらか選択しなければならない状況に直面します。
炭治郎が決断できない中、禰豆子は炭治郎を蹴り飛ばし無言で微笑みかけます。炭治郎は禰豆子が自身の死を覚悟し、人を守るように伝えていることを理解し、涙を堪えて半天狗討伐に力を込めます。そして見事半天狗の本体の頸を切り決着がつきました。
炭治郎は「禰豆子が日の光を浴びて骨も残らず灰になって死んでしまった」と泣き崩れます。
しかし、禰豆子は生きて炭治郎の目の前に現れました。
禰豆子は太陽を克服して、ついに日の光のもとを歩けるようになったのです。
禰豆子が太陽を克服した3つの理由
禰豆子はなぜ太陽を克服できたのでしょうか?その理由にはいくつか考えられるものがあります。
人間の血を飲んだり食べていないため
23話「柱合会議」①
— 獅子皇🐾🐱 (@lionlion1018) September 7, 2019
風さんの血の誘惑を我慢してそっぽを向く禰豆子ちゃんカワイイ🎵(´∇`)#鬼滅の刃 pic.twitter.com/c0rT9SeUtZ
鬼の中で禰豆子だけが人間の血肉を食べない特別な存在だったことが、太陽を克服するきっかけになったと考えられます。
なぜなら鬼は人間を喰らうことで強さが増し「鬼化」が進んでいきますが、そのことで「人間からかけ離れたもの」へと変貌していきます。人間からかけ離れるということは日の下では生きられないモノになる可能性があります。
そのため、禰豆子が太陽を克服した理由の一つとして、人間を食べなかったことが挙げられるのです。
竈門家の特殊な血統
出展:フジテレビ「鬼滅の刃」
竈門家は始まりの呼吸の剣士・継国縁壱(つぎくによりいち)の「日の呼吸」を、「ヒノカミ神楽」という舞の型で伝承してきた家系です。
また作中では禰豆子以外に太陽を克服した鬼がいます。
竈門炭治郎です。
1000年太陽を克服する鬼が現れなかったのに、克服したものが二人とも竈門家の血統ということは竈門家の血筋に何らかの要因があったと考えるのが普通だと思います。
また「日の呼吸」を受け継いだ「ヒノカミ神楽」の継承者であれば、「日の呼吸」の何らかの影響を受けたということも考えられます。
そのため「日の呼吸」を「ヒノカミ神楽」という型で伝承した竈門家の血統が、禰豆子が太陽を克服した要因の一つと考えられるのです。
青い彼岸花の存在
禰豆子が「青い彼岸花」を何らかの形で摂取していた可能性が考えられます。
「青い彼岸花」は太陽を克服するための条件の一つとして、鬼舞辻無惨が血眼になって1000年以上探し回っていた代物です。
公式ファンブックでは、炭治郎と炭治郎の母・葵枝(きえ)が「青い彼岸花」の場所を知っていたとされています。
その場所は継国縁壱(つぎくによりいち)の妻・うたが埋葬された場所だそうです。
そして炭治郎の家は縁壱とうたが住んでいた場所になるので、「青い彼岸花」は竈門家から近い場所にあったことが考えられます。
そのことから幼少期の炭治郎と禰豆子が、「青い彼岸花」に触れたり、食べていた可能性が十分あると考えられ、これが太陽を克服したきっかけになった理由に挙げられます。
禰豆子の鬼としての本能と覚悟
引用:フジテレビ「鬼滅の刃」
禰豆子の鬼としての本能とは
禰豆子の鬼としての「本能」は、太陽を恐れ避けることです。
それは鬼が日光に当たることで灰になり消えて死んでまうからです。
今まで一度たりとも、作中で日光を浴びて死ななかった鬼はいませんでした。
鬼が日光を浴びれば塵や灰になることは、誰かに教えてもらった訳ではなく、「怖い、恐ろしい、近づいてはいけない」と自然に察知する「本能」です。
禰豆子が初めて太陽から身を隠したのは、自らの行動であって炭治郎も誰も「鬼の弱点は太陽」だと教えたことはありませんでした。
禰豆子の覚悟と信念
自分が太陽の光を浴びたら灰になって死ぬことが分かっているのに、人間を助けるために立ち向かっていくのはなぜでしょうか?
それは、
禰豆子の行動の中心はいつも「自分」ではなく「他の誰かのため」なんですよね。
この太陽を恐れる「本能」に抗うというのは、
人間なら、自らすすんで崖下に身を投じるようなものです。
そんなことできますか?
禰豆子には太陽を恐れる鬼の「本能」がありながらも、「他の誰かを守る」という並々ならぬ覚悟と信念があるのです。
禰豆子が太陽から逃げなかった本当の理由
出展:鬼滅の刃15巻126話
禰豆子が太陽から逃げなかった本当の理由は、
結論から言うと、
「人間を守ることの方が、自分の命よりもずっと大切なことだったから」だと思います。
禰豆子は、家族を鬼舞辻無惨によって目の前で殺されました。
一番末の弟を守るようにして倒れていたことから、禰豆子の「家族を守ろうとする責任感」がこの描写だけでも伝わってきます。
ではなぜ禰豆子はここまで自分以外の人間を守ろうとするのでしょうか。
それは、
家族への愛情、特に自分を信じて人間に戻そうと命を懸けた炭治郎への信頼と絆があったからだと思います。
しかしそれと同時に、愛する家族を守れなかった後悔もあったのではないでしょうか。
遊郭編での堕姫と炭治郎の戦いで、散らばっていた帯を吸収し本当の姿を取り戻した堕姫が炭治郎と対峙したとき、より鬼舞辻のにおいや気配が濃くなったのでしょう。
憎むべき宿敵の気配を感じ取り、激しい怒りを露わにして炭治郎の危機を救いましたね。
そのとき禰豆子は家族を惨殺されるシーンを回想しており、堕姫の中にある無惨の血や気配に激しい憎悪を示しました。
大切な人たちを鬼によって失った後悔から、
「もう二度と大切な人を鬼に殺させない」という強い意志が感じ取れます。
しかしこの信念を守り抜くには、想像以上の苦しみや葛藤があったはずです。
なぜなら禰豆子の中に憎むべき鬼舞辻無惨の血が流れているからです。
禰豆子が鬼化したのは、鬼の頭領である鬼舞辻無惨の血が傷口から体内に入ったためで、
これは禰豆子が最終決戦で炭治郎と鬼舞辻無惨のところへ向かう途中の回想において、家族を無惨に殺されるシーンで想起されました。
自分の体内には最も憎むべき家族の仇の血が流れている・・・
そしてその血によって、人間を捕食して強くなる鬼になってしまうのです。
強い責任感と大切な人たちを守りたい、という禰豆子の意思に反した身体。
「自分は家族を守れなかった」
「その上人間を襲う恐ろしい鬼となってしまった」
「そして憎むべき家族の仇の鬼の血が自分の中に流れている」
この心と体の矛盾と葛藤が、
「二度と他の人たちに同じ思いをさせない」
「自分の命よりも他の人を助けたい」
という禰豆子の行動原理となり、太陽から逃げることなく立ち向かったのだと推察します。
まとめ
出展:鬼滅の刃15巻127話
【禰豆子が太陽を克服した理由】
- 人間の血を飲んだり食べていないため
- 竈門家の特殊な血統
- 青い彼岸花の存在
以上の3点が、禰豆子が太陽を克服した理由と考えられますが明記されているわけではないので定かではありません。
【禰豆子が太陽を克服するに至った背景】
禰豆子が太陽から逃げなかったからこそ太陽を克服することができました。
そしてその原動力は自分ではなく他の誰かの為に自分の命を犠牲にしても守り抜こうとする禰豆子の強い覚悟と信念があったからです。
それを支えたのは亡くなった家族への深い愛情であり、生き残った炭治郎との信頼や絆、そして憎むべき仇敵の血が体内にありながらもそれに抗い続けた禰豆子の心の強さが奇跡を引き起こしたのだと考えられます。
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