ネタバレあり
「鬼滅の刃」の登場キャラクター、獪岳がなぜ鬼殺隊に入隊したのか、そのナゾに迫ります。
彼は「生きること」に執着していたにも関わらず、「死」と隣り合わせの鬼殺隊に身を投じました。獪岳が「生きてさえいれば」と口にする一方で、本当の欲望は「認められること」だったのかもしれません。
この記事では、獪岳の入隊理由を探りつつ、「認められたい」という承認欲求と、鬼殺隊入隊の背後にある複雑な心の葛藤に迫ります。
【この記事を書いた人】
・年齢1ケタの頃から30年以上マンガを愛する2児ママ。
・電子コミック歴6年(学生時代も入れると10年)
- 「生」に執着する獪岳の鬼殺隊入隊の本当の理由
- 獪岳の様々な入隊の動機
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鬼殺隊への入隊理由を考察
生きることに執着する獪岳の意外な選択
獪岳はもともと孤児でした。しかし、のちに鬼殺隊の岩柱になる悲鳴嶼行冥に拾われます。
その後、元鳴柱である桑島慈悟郎の指導を受け、「雷の呼吸」を修得しました。
貧しい環境で育った獪岳は、生きることに対して強い執念があったのです。
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獪岳は、鬼殺隊の最終選別に参加し、厳しい試練を乗り越えて鬼殺隊に入隊します。
なぜ生きる執着が強い獪岳が、死の危険のある鬼殺隊に入隊したのでしょうか?その背後には予想外の動機が隠れていました!
「生きてさえいれば」という信条
引用:鬼滅の刃17巻145話「幸せの箱」
獪岳はかつて「生きてさえいれば勝てる」と信じ、「死ぬことは負け」だと考えていました。
どんなことをしても生きようとする獪岳の執念が感じられます。ともすると「生きること」が彼の最大の望みであるかのようですが、本当の願望はその先にありました。
「生きること」よりも重要な望みとは?
引用:鬼滅の刃17巻145話「幸せの箱」
獪岳が死と隣り合わせの鬼殺隊に入隊した背後には、生存欲よりもむしろ「認められたいという願望」が強いのかもしれません。
作中で「認めてほしい」という具体的な言葉は出てこないものの、「善悪の基準」を自分自身を認めるかどうかで判断しているところから、その欲求が透けて見えます。
彼がなぜ鬼殺隊に入隊したのかを理解するためには、この承認欲求が謎を解くポイントのようです。
鬼殺隊入隊の背後にある5つの動機
強くなりたい
引用:鬼滅の刃4巻34話「強靭な刃」
獪岳の強くなることへの上昇志向
弟弟子である我妻善逸は、辛い修行から逃れるため弱音を吐いたり脱走を試みたりしますが、そんな善逸に獪岳は説教します。
善逸の回想の中では、「獪岳のことは嫌いだったけど努力していて認めていた」という内容があり、苦しい修行でも弱音を吐くことなく鍛錬に励んでいた、獪岳の真面目で努力家な一面が垣間見えます。
引用:鬼滅の刃17巻145話「幸せの箱」
また獪岳は同じ鬼殺隊の仲間から「柱になんかなれねぇよ」と陰口を叩かれていました。
「柱」になれるのはほんの一握りの選ばれた者だけにも関わらず、このような悪口を言われていたのは、獪岳が「柱」を目指していたからで、他の隊員はそのことを知っていたのではないでしょうか。
また、獪岳は無限城で善逸に久しぶりに再会した直後、「柱にはなれたのかよ?」と尋ねていました。獪岳にとって「柱」すなわちトップに立つことがとても重要で優先されることだったようです。
柱は鬼殺隊の中で最高位の剣士であり、非常に優れた存在です。柱になることを目標に掲げていたことから、獪岳はかなり上昇志向の高い人物だったとみられます。
お金が欲しい
引用:鬼滅の刃17巻145話「幸せの箱」
獪岳は、お金に対する執着があったのかもしれません。
彼は悲鳴嶼行冥に引き取られたお寺でお金を盗み、ともに生活していた子どもたちにお寺から追い出されてしまいます。
貧しい環境だったため、お金を少しでも多くもらえる環境に行きたいという気持ちになってもおかしくないでしょう。
鬼殺隊では、階級によってもらえる給金が変わります。
公式ファンブック「鬼殺隊報」によれば、最下位の癸(みずのと)は約20万円の給金を受け取り、最高位の柱であれば、ほしいだけ無制限に給金が支給される、とされています。
鬼殺隊での活動は、獪岳にとって、生計を立てる手段として魅力的に映ったのかもしれません。また柱となり、お金に困らない生活を求めた可能性もあります。
自分の力を試したい
自身の能力を試したい欲望
努力家で上昇志向があったため、自身の力をためす場所として、鬼殺隊は理想的と言えます。
人外の力を持つ鬼を討伐することが、剣技を磨く絶好の機会であり、鬼殺隊の厳しい環境は、自身の力を鍛え上げる場所として「うってつけ」だったようです。
剣術でしか生きていけない
「雷の呼吸」を生かす場所としての鬼殺隊
明治時代には廃刀令が敷かれ、『鬼滅の刃』の時代設定である大正時代に、剣術が唯一の生きる術であった獪岳にとって刀を持たず生きていくことは死活問題でした。
そして獪岳が桑島から伝授された「雷の呼吸」は、鬼を滅殺するための呼吸術であり、生活に根差した剣術などとは、剣術の型も思想も違います。
獪岳が教わった雷の呼吸を生かせるのは「鬼殺隊」が最適だったのでしょう。
認められたい
引用:鬼滅の刃17巻145話「幸せの箱」
入隊理由は「承認欲求」
鬼殺隊に入隊した動機
- 強くなりたい
- お金が欲しい
- 自分の力を試したい
- 剣術を生かしたい
しかし、これらの要素だけでは「生きること」への執着を持つ獪岳が、死と隣り合わせの鬼殺隊に入隊する動機としては不十分です。
しかし、「認められたい」という想いはどうでしょうか?
死ぬかもしれない鬼殺隊に自ら入隊した本当の理由が、「認められること」であり「鬼殺隊でしか叶えられない」ものだった、とすれば辻褄があうように思います。
俺を正しく評価し認める者は”善”!!
低く評価し認めない者が”悪”だ!!
引用:鬼滅の刃17巻145話「幸せの箱」
彼のこの言葉には、認められたいという「承認欲求」が感じられます。
そして獪岳が生きてきた中で唯一誇れるものが、元柱から教えてもらった「雷の呼吸」であり、それを生かせるのは廃刀令を逸脱した政府非公認組織である「鬼殺隊」しかなかったということを考慮に入れると、彼の選択が理解できます。
獪岳の認められたい欲求が、鬼殺隊への入隊に大きく影響を与えた可能性が高いです。
まとめ
引用:鬼滅の刃17巻145話「幸せの箱」
善逸の兄弟子・獪岳が鬼殺隊に入隊した理由を紐解いてきました。
彼は「生きること」に執着しながら、「死」と隣り合わせの鬼殺隊に入隊するという行動に矛盾を感じましたが、本当の欲望は「認められること」への強い願望が影響していたようです。
獪岳の選択にはさまざまな要因が絡んでいるようにも見えます。
- 上昇志向
- お金への欲望
- 自己実現の欲求
- 剣術に生きる道
そして最も重要な「承認欲求」が、その決断に影響を与えたと考えられます。
鬼殺隊が唯一「雷の呼吸」を活かせる場所であり、認められたいという欲求に合致していたことが重要です。
彼が「鬼殺隊」に入隊した本当の理由は、生きること以上に、「自分自身を認めてもらいたい」という孤独な心の叫びのようで非常に悲しくも感じられました。
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