ネタバレあり
柱稽古編では、寡黙な水柱・冨岡義勇がいつもに増して、言葉足らずなため、他の柱たちと衝突してしまい、不協和音を生じさせます(主に実弥と小芭内)。
引用:鬼滅の刃15巻129話「痣の者になるためには」
しかしその真意は、炭治郎に対して放った「俺は水柱じゃない」という言葉に起因するようです。
これは一体どういう意味なのでしょうか?彼が鬼殺隊に入った理由も関係します。
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- 冨岡義勇が鬼殺隊になった本当の理由
- 自分は「水柱ではない」と言った真意
- 鱗滝左近次に送った手紙の「受け継ぐこと」の真意
【この記事を書いた人】
・年齢1ケタの頃から30年以上マンガを愛する2児ママ。
・電子コミック歴6年(学生時代も入れると10年)
▼冨岡義勇と不死川実弥がひと悶着起こした記事はこちらです。
「水柱じゃない」という言葉の真意
冨岡義勇が鬼殺隊に入った理由は、自分を守って結婚式の前夜に鬼に殺された、姉の蔦子(つたこ)の無念を晴らそうとしたためです。
そしてもう一人の人物の存在が、義勇が「俺は水柱じゃない」と言って柱の立場を受け入れない原因の一つとなります。
元水柱・鱗滝左近次のもとで共に修行した錆兎(さびと)という少年。
彼は最終選別で、義勇を含む選別に参加した人たちを鬼から守りますが、子どもを50人は喰った「手鬼」によって殺されてしまいます。
義勇は鬼を1体も倒さず怪我をして気絶している間に、最終選別の7日間を終えて鬼殺隊士となりました。
義勇さんも最初から強かったんじゃないんだね。
「実力で合格したのではない」「守られてばかりで、また大切な人を救えなかった」という後悔と自責の念から、自分は水柱にふさわしくないと思っているようです。
伊之助が「半々羽織」といっている義勇の羽織は、亡くなった姉・蔦子と錆兎の羽織を半分ずつ繋ぎ合わせたもの。義勇が二人の存在を背負って生きていることを象徴しているよう(公式ファンブックP49)。ちなみに半々羽織、正しくは「肩身替(かたみがわり)」
水の呼吸で拾壱の型を編み出したほど凄い人なのに・・・。
義勇は過去のツライ思い出から抜け出せないんだね。
しかし・・・ まったく正反対の言葉を言っていた義勇
『鬼滅の刃 外伝』ではまさかのこの一言。
「俺たちは柱だ」
どっちなんだ。
と言いたくなりますが、これは任務に帯同していた胡蝶しのぶを思いやって言った言葉のようです。
気になる方はこちらもご覧ください▼
受け継ぐことができるかもしれない
”突破”して”受け継ぐ”ことができるかもしれません どうか育てて頂きたい
鬼滅の刃1巻3話「必ず戻る夜明けまでには」
冨岡義勇が、炭治郎を鬼殺の剣士に育ててもらうため、師匠である鱗滝左近次に宛てた手紙の中で、「受け継ぐことができるかもしれない」という言葉を残しています。
この言葉は何なのでしょうか?
「何を」受け継ぐのか?
「柱稽古編」に入るまで謎とされてきたこの言葉も、ついに真相が明かされます。
何を「受け継ぐ」のかな?
冨岡さん、相変わらず言葉が足りないよ(笑)
結論としては、炭治郎が最終選別を突破して、自分が代行している水柱を受け継ぐことができる、つまり、炭治郎が真の水柱になり得る存在、ということを示唆。
義勇は、錆兎に助けられていて、自分の力で最終選別を通過していないので、水柱になっていい人間ではないと思っています。つまり、空席の水柱を代行している存在に過ぎない、ということです。
どうして炭治郎が「水柱」を受け継ぐことができるの?
義勇は、鬼の禰豆子を守り人間に戻そうとする炭治郎と、鬼でありながら人間を食べない強靭な精神力を持つ禰豆子の兄妹の絆に、鬼に打ち勝つ希望を直感的に見いだしたのではないでしょうか。
結果的に、炭治郎は錆兎を殺した手鬼を倒し最終選別に通ったので義勇さんの判断は正しかったようですね!
もしこれが、時透無一郎のように才はあるものの、若く経験に乏しい柱であれば鬼とともに行動する炭治郎と禰豆子を生かす、という難しい判断はできなかったかもしれません。
▼炭治郎の痣と日の呼吸に関する記事はこちらです。
水の呼吸を極めなかったことを怒っている
炭治郎は、柱稽古を行わない義勇にしつこく付きまとい、4日後に根負けした義勇が、ついに重い口を開きます。
炭治郎はしつこいし、義勇さんは4日間も忍耐強いね(笑)
そこで義勇から怒りの匂いを感じた炭治郎は、
「水の呼吸を極めなかったことを怒っている」
「お前は水柱にならなければならなかった」
と初めて義勇の本当の気持ちを明かされます。
(だいぶ重要事項やで!もっと早く言ってくれても良かったんだゾ☆というツッコミはおいといてw)
炭治郎は水の呼吸ではなく、日の呼吸の適性があったため、「炭治郎を水柱にする」という義勇の目論見はついえてしまい、静かに怒っていたようです。
義勇は姉の蔦子や錆兎との過去を話し、柱ではない自分が柱稽古に参加することはできない、柱稽古はしないと、炭治郎に断ります。
しかし、こんな義勇の心を変えたのは炭治郎の一言でした。
炭治郎の一言で義勇は錆兎の生前の言葉を思い出します。
そして「真の水柱」は、炭治郎ではなく、錆兎に想いを託された義勇自身が果たさなければならない責務であるということを自覚するのです。
あれだけ頑なに柱稽古をしないと言っていた義勇が、柱としての覚悟を決め、覚醒するのです、が・・・炭治郎とあらぬ方向へ。
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まとめ
引用:鬼滅の刃15巻130話「居場所」
冨岡義勇が「水柱じゃない」と言ったことと、鬼殺隊になった理由について考察しました。言葉足らずで、周囲に誤解を与えやすい義勇ですが、その過去は姉と親友の死によって、前を向けない孤独な思いに葛藤している新たな一面が見られました。
しかしながら、炭治郎が鬼殺隊士となれたのも義勇の存在があってこそ。禰豆子が人を喰った場合は、自分も腹を切る覚悟で、並の隊士にはない、強い思いがあって柱を務めていたと言えます。
義勇は柱になった後も鍛錬を続け、それでも決して自分を認めることなく、鬼殺の剣を振るい続けてきました。
炭治郎の言葉によって、ずっと忘れていた錆兎との大切な言葉を思い出し、目を背けていた過去と向き合い始めます。
最終決戦無限城での戦いでは、炭治郎を助ける義勇の姿に、涙腺崩壊です。
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